家の外観をモダンにしたいけど、どうしていいかわからない、モダンな外壁材とは?
そんなあなたに本記事では下記の内容を解説します。(木造住宅であることを前提に)
外壁材の選定のコツを伝授、これで外観デザインで失敗すること無し!
目次
外壁材のあれこれ
サイディング
一般的に窯業系(ようぎょうけい)サイディングのことを略してサイディングと呼びます。次の項目で説明するガルバリウム鋼板を金属サイディングと呼び区別されます。窯業系とはセメント系の素材で作られた工業製品で、一般的に幅300mm程度で厚さは16mm~いろいろあります。近年、木造住宅で間違いなく一番使われている外壁材です。
その理由としては、耐火性、断熱性が良く、施工も簡単で安価なことが最大の理由です。横張り用、縦張り用、石柄、レンガ調、タイル調、木目調など種類が豊富で選択肢が多いのも特徴です。が、しかし、選択肢が多い故に残念な失敗例が後をたちません。 何とか柄や、何とか調は避けること。つまり偽物です。偽物の石や木やタイル。仕上がりを見れば一目瞭然、なんかしょぼく見えちゃうんですよね。
出典:ニチハ株式会社
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お分かり頂けたでしょうか。偽物は偽物、本物を使うのであれば良いのですが、残念な感じが否めません。そこで私がおすすめするのはフラットパネル系のデザインです。そもそもモダンとは無駄な装飾を削ぎ落としたデザイン様式です。
メーカー別
ニチハ
神島科学工業
ガルバリウム鋼板(金属サイディング)
ガルバリウム鋼板という耐腐食性の高い鋼板で厚さは0.4mm~あり、窯業系のサイディングに次いで人気です。鋼板単体では防火性能が劣るので、下地に石膏ボードを貼るケースが多いです。デザインは主に鋼板の素材感を生かした感じでシンプルです。変な色を選ばなければまず失敗しないと思います。選定時の基準としては、角波の大きさや間隔で好みのものを選べな良いでしょう。凸凹の目が細かいとうるさいので、個人的にはフラットに近いものを選びたいです。 間違っても変な柄物を選ばない様に気を付けましょう。
メーカー別
ニチハ
アイジー工業
吹付け、塗装系
のっぺりした塗り壁をやりたい場合や目地を見せたくないデザインの時によく用います。安価でよく用いられるのがリシン吹付けです。色がついていない素地のサイディングに吹きます。弾性のリシンを使えばひび割れも抑えられ良いでしょう。その他に様々な弾性薄塗材が各メーカーからでており、ローラーや左官で塗りに表現を加えることもできます。
アイカ
外観コーディネートの仕方
組み合わせは多くて2種類までが理想
注文住宅ですと、つい面によってあれこれ仕上げ材や色を変えたくなっちゃいますよね。すごく気持ちは分かりますが、多くても2種類までに抑えましょう。外壁を切り替えるポイントは、屋根の高さが変わるところなど目印に、面ではなくボリュームで分けましょう。また、玄関まわりやバルコニーに建物の特徴が表れる場合が多いので、そこだけポイント的に素材を変えるのは有りです。
出典:ニチハ株式会社
性能面で大きな違い無し、ただし外壁には通気工法を必ず採用
デザイン優先しても、性能は落としたくない。そんなあなたに朗報です。通気工法さえ押さえておけば問題無し。
住宅の外壁は外壁内通気措置を施すことが、防湿、防水上有効です。通気工法とした場合には、万が一外装材の継ぎ目などから雨水が侵入しても、通気層を通って外部に排出される為、湿気が滞留しにくく、木材の腐食を防止する効果があります。また室内から漏れた湿気や断熱層内の湿気を外部に放出する効果があります。
上記で説明したサイディングやガルバリウム鋼板、吹付け塗装系の外壁の場合、どれも外壁内側に通気工法を採用できますので、ハウスメーカーや工務店に依頼する際は必ずチェックしましょう。最近はほとんど採用されませんが、昔ながらのモルタル塗りを下地に採用する工法の場合、通気層がとられないので注意しましょう。
まとめ
モダニズムを提唱した建築家ミース・ファンデル・ローエのことばに”less is more”というものがあります。直訳すと、より少なきはより多きこと です。余計なごちゃごちゃ、過度な張り分けを減らすことが、より豊かな外観の家に仕上げることができると僕は思います。
もしハウスメーカーや工務店からの提案がいまいちだったら、まずは上記で紹介したシンプルな外壁材に変更してみる。そして使う外壁材は2種類以下に抑える。
この2点で格段に良くなると思います!
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