日当たりの良い家、悪い家

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特に日本人は日当たりの良い家が大好きです。日当たりが良ければ全てよし、みたいな勢いで日当たりを重要視しますよね。日当たりの良い家にするためのポイントを解説します。

下記を抑えておけば間違い無し!

目次

日当たり良好な家になる敷地選びのポイント

敷地を観察する

照明無しで太陽の自然光をふんだんに取り込んだ家は、居住環境がとても良く、快適でなおかつ自然に四季を感じられ、住む人を幸せにします。できれば夏と冬に太陽がどう昇りどう落ちるか観察したいものです。

一年を通し、夏至が太陽の位置が最も高く、冬至が最も低いです。

例えば、朝日を浴びながら起床し、朝ご飯を食べたいから、東側の一階をダイニング二階を寝室にしよう、など生活と日当たりを意識しながら間取りを決めたいですね。

用途地域を調べる

市街化区域には13種類の用途地域があり、工業専用地域以外は、住宅はどの用途地域でも建てられます。各用途地域ごとにそれぞれ建ぺい率と容積率と高さ制限が定められており、また各自治体により微妙に異なります。

結論から言うと、第一種低層住居専用地域と第二種低層住居専用地域が一番規制が厳しく、そのエリアで3階建が建つ可能性が極めて低く、周りの建物からの影の影響を受けにくいでしょう。ただし、あなたの家も3階建は建てられないので3階建を建てたい場合は注意です 笑

詳しくは設計士に尋ねてもらうのが一番ですが、専門知識無くても確認できる方法があります。それは、グーグルストリートビューで敷地の近所の建物の高さを観察してみてください。どの家も敷地に対し、有効に容積率や高さを使おうとしますから、規制ぎりぎりで建物のボリュームをだしているケースが多いです。特にアパートなどは顕著にそれが表れています。

住居系の用途地域で規制が厳しい準にならべました。

第一種低層住居専用地域

第二種低層住居専用地域

第一種中高層住居専用地域

第二種中高層住居専用地域

第一種住居地域

第二種住居地域

準住居地域

用途地域にとらわれず日当たりを確保したい場合は、南側が公園や広い道路、川など物理的に建物が建たない場所を選ぶと間違いないですね!

敷地が既に決まっている場合の対処法

間接光を利用する

部屋の位置的に直接光が得られない場所だったとしても、間接光で室内を明るく保ちたいものです。間接光は光が柔らかく、全体に拡散するイメージです。

具体的な方法としては天窓を設ける、ハイサイドライトを設ける、です。

ハイサイドライトを設けた例

プランの形状を工夫する

■東西に窓を設ける

例えば南側に高い建物が建っていた場合でも一工夫で光を取り込むことが出来ます。

東と西に採光の窓を集中させるのです。太陽は東から昇り西へしずむので諦めることはありません。

■吹抜けを設ける

1階部分が前に家の影になっても2階は影にならない場合、吹抜けを設けて2階レベルに窓を付ければとても部屋が明るくなります。

■南側の外壁ラインを一部後退させる

平面形状をL字型にして日当たりを確保します。日が当たる場所と当たらない場所がはっきり分かれますが、当たらない場所にキッチンや水廻りを配置するなどの工夫で、空間に強弱をつけ、より魅力的な空間を目指します。

■一階を寝室にする

昼間いる時間が多い部屋を二階に設け、夜や寝る時だけしかいない寝室は一階に設けるなどの工夫をしましょう。生活スタイルを見直し、本当に日当たりが必要な部屋なのか?考えるといいです。特に都市部では密集していますから、全ての条件を満たすのはなかなか難しいです。優先順位をつけてめりはりをつけるといいですよ。

まとめ

日当たり重視派のあなたは土地探し段階から用途地域や周辺環境を要チェックしましょう。あまり重視しない場合でも、日当たりが良い部屋の方が暗くてジメジメした部屋より良いに決まっています。設計士さんと相談しながら採光を確保する工夫をし、より豊かな居住環境を目指しましょう!

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